災害に強く、非常時独立電源にもなる風力発電機

株式会社トルネードジャパン

業種:製造業
掲載日 2021年07月19日
適応分野 国民生活・都市生活 / 自然災害・沿岸域

会社概要

株式会社トルネードジャパン

当社が国際特許を持つ、小形風力発電機の開発と販売をしている。電力系統連系用の小形風力発電機から、次世代通信技術5G用の独立電源として、国内外に提案している。

気候変動による影響

温室効果ガス増大に伴う気候変動によってもたらされる影響により、台風の大型化や気象災害発生回数の増加が懸念される。しかし、従来の風力発電機には、強風や落雷等に対する耐久性や災害時の電力供給において弱点が見られる。

適応に関する取り組み

従来の風力発電機は、強風域での発電が安定して行えず、電力供給が不安定であった。当社のトルネード型風力発電機は、頑強な三角フレーム構造により、強風時の支柱が折れるなどの破損が無く、ブレード(羽根)も風に強い構造になっている(図1)。また双方向に回転するブレードによって得られるジャイロ効果で、回転数が上がるほど筐体の安定が増す構造になっている。このように、機械力に頼るのではなく、自然の法則により制御しているため、自然力に対して非常に堅牢な特徴を持っている。

当社の風力発電機には、三角筐体3本の各柱1本に1つずつ避雷針が設置されており、誘導雷を各柱の避雷針で鉛直にアースして、被害を最小限にしている。風力発電機にとって最大の天敵となる落雷の対策がしっかりしており、最悪落雷に直撃されても、三角筐体と2軸で装着している羽根は、落ちるリスクが極めて少ない構造である。
大型の災害発生時において、地域全体の電力復旧には何日も必要となるが、その間の情報網(携帯電話等)の遮断が最も懸念される。そこで、携帯(無線)基地局に供給する電源に当社の風力発電機を利用し、独立電源(図2、3)とすることによって、基地局を安定稼働できるため、災害時でも情報網の確保が可能となる。また、その発電機は、非常用の携帯端末充電電力としての利用も可能である。さらに、非常時の電源用としての20KWトルネード風力発電機(図4)も開発した。

効果/期待される効果等

当社の風力発電機は、突風・台風及び落雷に強く、気象災害の影響を受けづらいため、災害時も安定した発電が期待される。また、携帯基地局において、当社のトルネード型風力発電機を非常時用電源として利用することで、大型気象災害発生時においても情報網を確保することができるため、被災後のいち早い復旧に貢献することが期待される。

ブレードの仕組み
図1 ブレードの仕組み
独立電源
図2 独立電源
基地局の仕組み
図3 基地局の仕組み
非常時電力用のトルネード風力発電機
図4 非常時電力用のトルネード風力発電機

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