大型台風等の風害リスクから建物を守る防風対策

三和シヤッター工業株式会社

業種:製造業
掲載日 2022年1月25日
適応分野 自然災害・沿岸域

会社概要

三和シヤッター工業株式会社

三和シヤッターは創業60年余りにわたりシャッター、ドアから、間仕切、トイレブース、自動ドアまで、開口部を中心とした幅広い金属建具の提供を通じて街と暮らしを支えてきた。
「安全・安心・快適を提供することにより社会に貢献します」を使命とする当社は、近年激甚化する地震や台風、豪雨などの自然災害から人命を守る「防災関連商品」の開発にも積極的に取り組んでいる。

気候変動による影響

最大風速が毎秒33m以上の「強い」勢力を持つ台風の発生割合は、2000年以降で増加傾向にある。21世紀末頃を想定した温暖化予測(注1)によると、最大風速が45m/sを超えるような非常に強い熱帯低気圧の出現数は、地球温暖化に伴って増加する傾向があるとされている。
強風による風害リスクが建物や人命に及ぼす脅威を防ぐためにも、事前の備えが重要となる。

適応に関する取り組み

近年、毎年のように大型化した台風が発生し、豪雨による浸水被害(注2)のほか暴風による建造物等への被害が頻発している。
建造物等の開口部が飛来物等で被害を受けた場合、そこから突風が吹きこむことで屋根が吹き飛ばされる被害につながる。2018年には、台風21号が近畿地方を縦断したことで最大瞬間風速58.1m/s(関空島)を記録し、死者14名及び住家被害約98,000棟と大きな被害が出た。また2019年の東日本台風(台風19号)では、千葉県で最大瞬間風速57.5m/sを記録し、多くの家屋が屋根を飛ばされる被害が生じた。
このような被害を背景に台風への対策が重要視されており、戸建やマンションに加え、商業施設や工場、空港等の大開口部や沿岸部施設の開口部、大型物流倉庫でもより高い耐風圧が求められている。
当社では新設・既設シャッターを問わず業界トップクラスの高耐風圧性能を誇る「耐風ガードシリーズ」(図1~7)を販売しており、お客様から高い評価を得ている。

効果/期待される効果等

強風による建物への損壊被害を防ぐためには、事前の備えが重要となる。当社の「耐風ガードシリーズ」は大開口部に対応する高い耐風圧強度を備えた高強度の重量シャッターから、既設の軽量シャッターに設置可能な補強部材まであらゆる用途に対応することができる。台風に対する備えがこれまで以上に重要視されており、事前のBCP対策による防災・減災への貢献が期待される。

耐風ガードシリーズ
図1 耐風ガードシリーズ
マドモア耐風ガードの機能特長
図2 マドモア耐風ガードの機能特長
耐風ガードLの機能特長
図3 耐風ガードLの機能特長
耐風ガードLプラスの設置方法
図4 耐風ガードLプラスの設置方法
耐風ガードの耐風圧性能を支える一体成形の形鋼ガイドレール
図5 耐風ガードの耐風圧性能を支える一体成形の形鋼ガイドレール
耐風ガードプラスの機能特長
図6 耐風ガードプラスの機能特長
耐風ガードOSDの機能特長
図7 耐風ガードOSDの機能特長

脚注
(注1)気象庁気象研究所や財団法人地球科学技術総合推進機構を中心とする研究グループによる21世紀末頃を想定した温暖化予測。(出典:平成17年度国土交通白書)
(注2)豪雨による浸水対策については「水害による建物内部への浸水リスクを低減する防水対策」を参照下さい。

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