脚注
(注)寿命となったバッテリーを安全に回収、リサイクルするためにバッテリーの残量を放電させる廃棄放電処理機能や、長期間保管に備えて、スリープ機能も搭載する。
ライフバッテリー e-block(イーブロック)
パナソニック株式会社
掲載日 | 2022年3月7日 |
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適応分野 | 国民生活・都市生活 |
会社概要

パナソニックグループは、「社会生活の改善と向上」と「世界文化の進展」に寄与することを目的に、あらゆる企業活動を進めてきた総合エレクトロニクスメーカーである。関連する事業分野について、さまざまな国内外のグループ各社との緊密な連携のもとに、生産・販売・サービス活動を展開していく。
気候変動による影響
近年、気候変動の進行に伴い多発する自然災害に対して、停電時のBCP対策としての定置用蓄電システムの設置が進んでいる。なお、従来の定置用蓄電システムでは、コンセントの位置に制約を受ける課題があり、配線不要でモバイル機器にどこでも電源を供給できるポータブルな電源のニーズが高まっている。
適応に関する取り組み
当社では、設置場所が固定される定置用蓄電システムとは異なり、取り外せて持ち運び、交換しながら使うことで電源の課題を解決するe-block(イーブロック)を開発し、2021年5月より受注を開始した。
イーブロックはバッテリーと充放電器をセパレート型にすることでバッテリーの小型・軽量化を実現し、重さは約3kgと手軽に持ち運ぶことを可能にした(図1)。これまでのポータブル電源では電池残量がなくなればコンセントのある場所まで電源装置ごと持ち運び充電する必要があるが、イーブロックは他のバッテリーを充電しておくことで交換しながら継続して電気を供給することが可能である。イーブロック単体にはUSB出力端子を搭載し、スマートフォン約25台分の充電も可能となっている(図2)。また、「イーブロックスタンド」、「イーブロックデスク」との組合せによりAC100 Vの機器へ給電し、卓上や床置きなどシーンに応じた最適な使い方も可能である(図3)。
イーブロックは本体のLED表示でバッテリーの状態(残量、寿命、エラー等)を確認することが可能である。加えて、IoT化によりスマートフォンから複数のイーブロックのバッテリーの状態の確認や一括管理を可能とし、利便性を向上させる。
効果/期待される効果等
イーブロックは取り外せて持ち運べる小型バッテリーであり、充放電器との組み合わせで平時から災害時まで様々なシーンに合わせた最適な使い方が可能となる(注)。
当社はイーブロックを通じて、あらゆる空間で電源に困らない安心で豊かなくらしを提供していく。


