WPC工法の災害レス・コンクリート住宅 レスコハウス

株式会社ヒノキヤレスコ

業種:建設業 / 製造業
掲載日 2022年12月27日
適応分野 自然災害・沿岸域 / 健康

会社概要

株式会社ヒノキヤレスコロゴ

株式会社ヒノキヤレスコは、鉄筋コンクリート住宅のパイオニアとしての実績に加え、ヒノキヤグループの強みを活かした商品・サービスの提供や不動産ソリューションビジネスへの展開など、高いシナジー効果を活かし、更なる成長と発展、企業価値を高めていく。また、自社工場というコンクリートにとって理想的な環境で製造する事で高性能なコンクリートを安価に製造し提供する事を実現している。

気候変動による影響

世界的に異常気象のニュースが多くなるなか、日本でも集中豪雨や突風、竜巻などによる被害が多くなってきている。例えば、令和元年の台風15号では、千葉県千葉市において最大瞬間風速57.5mを記録、同年台風19号では、各地で土砂崩れや床上、床下浸水など甚大な被害をもたらした。気候変動による災害の甚大化や生活スタイルの変化により、日本に求められる家も変化している。

適応に関する取り組み

レスコハウスは、「燃えない・地震などの災害に強い近代住宅」として旧建設省と共同で開発された商品である。従来の日本家屋は木造が多く、寿命は30年程度と短い上に、火事や地震などの災害に脆いため、多くの人命や都市としての財産を損失してきた。そのため、「火事で燃えない、燃え広がらない住宅」「地震・台風などの自然災害に強い住宅」を量産して社会全体の財産とし、豊かな生活を目指して開発された商品である。

レスコハウスは、工場で予め作られたコンクリートの板を強固に一体化した箱型に組み立てる工法(WPC工法)を採用することで、従来の木造や鉄骨造よりも基本性能が優れており安全・安心でより良い住環境の実現が可能である。

コンクリート住宅であるレスコハウスの重量は、木造・軽量鉄骨造の約2.5倍であるため、風水害による大きな外力に対し、強い抵抗力を発揮する。また、構造躯体についても、瞬間最大風速60m/秒の暴風による揺れ幅は木造・鉄骨住宅の約3cmに対し、わずか0.2cmである(図1)。基礎梁の幅は220mmと、鉄骨住宅の約1.3倍であるため、外力に対しての強度が高く、地震や風水害の際にも倒壊を防ぐことが可能である(図2)。

また、新型コロナウィルス等の感染症対策の観点から在宅避難を選択する場合や、災害等で電気のライフラインが途切れた場合等 、レスコハウスでは万が一の時も家にいることが一番の安全対策になるよう「避難所になる家=災害レス・コンクリート住宅」を提供する(注)。

さらに気候変動に適応し健康で快適に過ごせるよう、全館空調=Z空調を搭載。そして「心配レス60年保証プログラム」で構造躯体については60年の長期保証を実施。長期にオーナーをサポートする持続可能な家を提供している。

効果/期待される効果等

WPC工法は洪水や台風、竜巻、土砂崩れなど、あらゆる災害において、その強さを証明しており、令和元年台風15号・19号の被害が多かった千葉県において、レスコハウスの2895棟の被害は確認されなかった。レコハウスの導入により、風水害による大きな外力に強い対し、強い抵抗力を発揮する住環境の実現が可能である。

強い外力にも高い抵抗力を発揮
図1 強い外力にも高い抵抗力を発揮
強固な基礎で建物を支える
図2 強固な基礎で建物を支える

脚注
(注)ライフラインの確保には、太陽光パネル、蓄電池、120リットルの貯水タンクの設置を別途必要とする。

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