「気候変動適応情報プラットフォーム(A-PLAT)」は、気候変動による悪影響をできるだけ抑制・回避し、また正の影響を活用した社会構築を目指す施策(気候変動適応策、以下「適応策」という)を進めるために参考となる情報を、分かりやすく発信するための情報基盤です。

環境センサーによる熱中症リスクへの対策と未然防止

大和ハウス工業株式会社

業種:建設業
更新日 2022年2月24日
掲載日 2018年7月25日
適応分野 健康 / 産業・経済活動

会社概要

大和ハウス工業株式会社ロゴ

大和ハウス工業は1955年創業以来、「人・街・暮らしの価値共創グループ」として、戸建住宅をはじめ賃貸住宅や分譲マンション、商業施設、物流施設、医療・介護施設、法人施設等の多様な用途の建物を建築すると共に、ホテルやホームセンター、スポーツクラブなどの運営にも取り組んでいる。また、創業100周年となる2055年を見据え、環境長期ビジョン“Challenge ZERO 2055” (注1)を策定し、環境負荷ゼロに挑戦している。さらに、建設・住宅業界では世界初となる「RE100」「EP100」「SBT」に加盟するなど、環境への取組みも加速している。

気候変動リスクに関する取組

気候変動により、気温上昇に伴なう夏場の猛暑日が年々増加する傾向にあり、熱中症リスクが高まっている。特に、屋外での作業を伴う施工現場を多数有しており、こうした熱中症対策は従業員や協力会社の作業員の健康を確保する上でも重要となる。そこで、協力会社と共に、日射を避ける休憩場所の設置や水分等の常備、さらには熱中症予防教育などを実施している。また、2016年からは環境センサーをメーカーと共同開発し、約1400か所以上の建設現場で設置している。

これは温湿度、風速、人感の3つのセンサーが内蔵されており、基準を超える温湿度や風速を検知すると、表示灯と音声で作業員に警告をすると同時に、管理者へメールで通知する仕組みとなっており、早期の対策と未然防止に努めている。

環境センサーの写真

脚注
(注1)「気候変動の緩和と適応」に関する目標は2050年をゴールとして設定。