危機管理情報をリアルタイムにデータ配信「コンテンツシェアサービス」

株式会社レスキューナウ

業種:情報通信業
掲載日 2022年7月11日
適応分野 自然災害・沿岸域

会社概要

株式会社レスキューナウロゴ

株式会社レスキューナウは、災害、交通、気象などの危機管理情報の配信サービスを行うコンテンツ事業と、緊急時の初動体制構築の支援や訓練、独自に収集した情報を災害対応にお役立ていただく為の各種ツール、防災備蓄品の企画・制作・販売も行っている。

気候変動による影響

水害、地震、豪雪等、日本は言わずと知れた災害大国であり、如何に災害から人々を守るかは、SDGsやESGといった視点からも最重要課題の一つであると言える。とくに最近は豪雨被害など気候変動による災害も大きな問題となっており、刻一刻と変化する情報を正確に捉えることは、危機管理行動を促し被害を最小限に抑えるために重要である。

適応に関する取り組み

「コンテンツシェアサービス」は、当社が24時間365日収集している自然災害や鉄道・ライフライン情報等の危機管理情報を、お客様指定のサーバ向けにxml等のデータでリアルタイムに提供するデータ配信サービスである(図1)。

当社の危機管理情報センター(注1)では、突発的な災害や工場の火災、停電 といった法人のお客様の業務に影響が考えられるような 危機に関する情報を多岐にわたって収集・配信している。常駐する複数名の専門スタッフが報道機関や行政機関、ライフライン企業などのWEBサイトを延べ7,500回以上監視するほか、交通機関を中心に100件程度の電話取材を実施し危機に関する情報を収集している。これに加え、必要に応じて、発生の事実を確認するために電話取材を行うなど、正確な情報を危機管理情報として迅速に配信を行っている。

収集した情報は、それぞれの情報発表元の表現・配信方法・データ形式を、当社の配信基準に則った均質な粒度・文面のxml形式に加工し(図2)、データ配信を行う。

提供する情報は第一報の配信後にも、状況に変化がある度にコンテンツ配信を行い、終了、解除の概念のある情報は事象の終了まで継続する。

配信されるデータには、災害の地域(Distance)、レベル(Level)、カテゴリ(Category)を付与しデータベースで管理するため、必要なエリアの情報に絞って提供することも可能であり、顧客が普段の業務で使用しているシステムなど、メディア・端末・場所を選ばずに幅広く活用できる。

なお、提供するカテゴリは、主として交通情報や緊急情報の他、工場操業関連情報等、顧客の要望に合わせ随時拡大を行い配信している(図3)。

効果/期待される効果等

当サービスは、「気象・自然情報」と「国内全自治体の避難情報」などのように、種類が異なる情報であっても統一されたデータ形式で情報を提供しており、必ず 発災地域の要素(注2)を付与している。例えば、お客様が持つ顧客管理システムや業務システムと連携し、気象災害が発生しているエリアや、避難情報が発令されたエリアにお住いの顧客を迅速かつ正確に把握することを実現。災害発生時の自社の管理施設に対する被害を抑えるための迅速な対応のための活用や、被災エリアの顧客に向けたサービス提供のための活用等の導入事例もある。

コンテンツシェアサービスの概要
図1 コンテンツシェアサービスの概要
xml形式による避難情報のイメージ
図2 xml形式による避難情報のイメージ
主な提供カテゴリ
図3 主な提供カテゴリ

脚注
(注1)レスキューナウが運営する「危機管理情報センター(RIC24:Rescuenow Information Center 24))」。24時間365日ノンストップで情報を監視・収集・配信し続けている。夜間休日に発生した危機もリアルタイムで最新情報を提供する。
(注2)その情報の持つ被災地域のエリア情報。※情報の性質により表現は異なる。

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