一番茶の霜害は、茶業経営上最も大きいダメージを被る為回避対策が行われているが、気温上昇に伴う耐凍性獲得の遅れや、萌芽期・摘採期の早期化により凍霜害対策が長期化している。防霜ファン*が広く普及しているが、電気代等のコストが大きな負担となることから、耐凍性のモデル化・予報(鹿児島県2025年12月19日)や節電型(気温差制御)のファンの開発等によりリスクとコストを減らす工夫が行われている。
*上空の温かい空気を下方に吹き下ろすことで空気を撹拌し、樹冠面の気温を高めることにより防霜を図る。
①かん水
少雨による茶葉の生育抑制等を防ぐため、スプリンクラー等を導入できる地域では施設によりかん水を行うことが望ましい。三番茶芽生育期の干ばつが、一番茶に及ぼす影響が最も大きいとの報告(中野他2017)もある事から、三番茶芽生育期(主に7月)は重点的にかん水する。
②土壌水分の蒸発抑止
茶園にマルチ(プラスチック資材や敷草等)を敷設し土壌水分の蒸発を抑止する。改植・新植後間もない幼木園や、台切りや中切り等の剪定を行った茶園においては、少雨の影響を受けやすいと考えられることから、かん水も含めた少雨対策はこれらの茶園を優先して実施する(農林水産省2017) 。
③改植時の深耕
改植時に深耕し土壌物理性を改善することで、透水性を高め根系の発達を促し、根が水を吸いやすくする。
④被覆による葉焼け軽減
寒冷紗、よしず等で被覆することにより、茶樹付近の温度を下げ、葉焼けを軽減する。


