5-2. これまでの気候変動影響(水環境分野)

水温の上昇

  • 公共用水域(河川・湖沼・海域)の過去約30年間(1981~2007年度)の水温変化を調べたところ、4,477観測点のうち、夏季は72%、冬季は82%の地点で水温の上昇傾向がありました。
  • 水環境については、気候変動によって、水温の変化、水質の変化、流域からの栄養塩類等の流出特性の変化が生じることが想定されています。
地方別の過去30年間の水温変化(全地点の水温変化の平均値)

過去30年間とは1981~2007年度を指し、正確には約30年間であることに注意が必要です。
全地点とは、日本全国の河川・湖沼・海域の公共用水域水質観測地点4,477地点(河川3,121、湖沼265、海域1,091)を指します。
各グラフの0.0℃は、全地点平均の1981~2007年度の平均水温を意味します。
各地域における1981~2007年度の時系列水温データから直線相関式を作成し、傾き(即ち、1年あたりの温度変化)に30年を乗じて30年間の気温変化としています。

出典
環境省「気候変動による水質等への影響解明調査 報告