【用語解説】S8データ

環境省環境研究総合推進費S-8「温暖化影響評価・適応政策に関する総合的研究」(通称:S8)

  • 平成22年度から26年度を研究実施期間とした、環境省環境研究総合推進費S-8 「温暖化影響評価・適応政策に関する総合的研究」(S8)では、IPCC第5次評価報告書に利用された気候モデルから、それぞれに異なる特徴を持つMIROC5、MRI-CGCM3.0、GFDL CM3、HadGEM2-ESの4つの気候モデルを選択し、その気候予測の結果をまとめています(S8データ)。
表 各気候モデルの概要
気候モデル 開発機関 特徴
MIROC5 東京大学/国立研究開発法人国立環境研究所/国立研究開発法人海洋研究開発機構 日本の研究機関が開発した気候モデルであり、当該モデルを利用して日本を含むアジアの気候やモンスーン、梅雨前線等の再現性や将来変化の研究が実施されている。
MRI-CGCM3.0 気象庁気象研究所
GFDL CM3 米国NOAA 地球物理流体力学研究所 日本周辺の年平均気温と降水量の変化の傾向を確認し、そのばらつきの幅を捉えられるように選ばれた気候モデル。
HadGEM2-ES 英国気象庁ハドレーセンター
  • A-PLATではそのデータをS8データとして整理しています。
  • A-PLATでは1981~2000年を「基準期間」として、「21世紀半ば」(2031年~2050年)と「21世紀末」(2081年~2100年)の気候予測の結果を提供しています。
  • なおS8データは統計的ダウンスケーリング法により作成されています。
出典
A-PLAT HP