5-3. これまでの気候変動影響(自然生態系分野)
サンゴの白化
- 海水温の上昇によってサンゴの白化が生じると考えられています。30℃を超える状態が長期間続くと、サンゴ体内の褐虫藻に異常が起こり、その状態が長く続くとサンゴは死んでしまいます。
- 2016年には、夏期に30℃を超える高い海水温の状況が続いた西表石垣国立公園の石西礁湖などにおいて、サンゴの白化現象※が深刻な状況となっていることが確認されました。
※サンゴは褐虫藻という藻類を体内に共生させ生きています。しかし環境ストレス(海水温の上昇等)により褐虫藻の光合成系が損傷され、サンゴが褐虫藻を放出することで、白化が起こります。この時、サンゴの白い骨格が透けて白く見えるため白化と呼ばれます。(国立環境研究所HP「ココが知りたい温暖化」)
白化するサンゴ


白化する前
白化した後
- 写真
- 環境省