6-7. 将来の気候変動影響(国民生活・都市生活分野)
サクラ(ソメイヨシノ)開花時期への影響
- 将来、サクラ開花日が、現在より6日~18日早まるという研究があります※1。
- 温暖な九州地方などでは、冬期の高温のために休眠打破※2が進まず、開花日が遅くなることや、満開にならない可能性も示唆されています。
- ※1
-
丸岡・伊藤(2009)「わが国のサクラ(ソメイヨシノ)の開花に対する地球温暖化の影響」農業気象、65(3)、283-296.
SRES A2シナリオ(おおよそRCP8.5に相当)の場合。なお現在は1982-2000年の平均。 - ※2
- サクラは、夏に翌春に咲く花芽を形成する。この花芽はいったん休眠状態となるが、一定期間低温にさらされることで、休眠から覚めることを指す。休眠打破後は気温上昇とともに花芽は成長し開花する。
将来の平均開花日と現在の平均開花日の差


(日)
(日)
左:2032-2050年と1982-2000年の予測開花日の差、右: 2082-2100年と1982-2000年の予測開花日の差
暗い色ほど開花日が遅くなり、明るい色ほど開花日が早まることを意味する。
- 出典
- 丸岡・伊藤(2009)「わが国のサクラ(ソメイヨシノ)の開花に対する地球温暖化の影響」農業気象、65(3)、283-296.