【用語解説】排出シナリオ/RCPシナリオ
排出シナリオ/RCPシナリオとは
- 人間活動に伴う温室効果ガス等の大気中の濃度が、将来どの程度になるかを想定したものを「排出シナリオ」と呼んでいます。
- この排出シナリオを気候モデルにインプットして将来の気温や降水量などの変化を予測しています。温室効果ガスの濃度変化には不確実性があるため、いくつかの濃度変化のパターンを想定しています。
- 現在では、主にRCP(代表的濃度経路) シナリオと呼ばれる排出シナリオが、国際的に共通して用いられています。
- RCP シナリオには、下図のようにRCP2.6、RCP4.5、RCP6.0、RCP8.5 があります。RCP に続く数値は、その値が大きいほど2100 年までの温室効果ガス排出が多いことを意味し、将来的な気温上昇量が大きくなります。
図 RCP別の21世紀末における現在(1986~2005年平均)からの気温上昇量
- 出典
- IPCC 第5次評価報告書 WG1からみずほ情報総研作成