実生活で適応する
1. 生活・健康
熱中症対策
日本の平均気温は上昇しており、熱中症による救急搬送人員や死者数も増加傾向にあります。今後も、熱中症リスクが増加することが予測されており、対策が必要です。
熱中症には、予防が大切とされています。そのためには、「暑さを避ける」「こまめな水分補給」「暑さに備えた体作り」が大切です。詳しくは、以下のウェブサイトをご覧ください。熱中症の症状が現れた時の処置についても確認することができます。
また、暑さ指数や熱中症警戒アラートなどを参考に、服装を選ぶことや、エアコンを使用する、または外出を控えることも有効です。参考となるウェブサイトを以下にご紹介します。
- 環境省「熱中症予防情報サイト」
暑さ対策指数・熱中症警戒アラートの情報提供や、熱中症対策などを紹介しています。
グリーンカーテンなどの暑さを和らげる対策
窓の外側に植物を育ててグリーンカーテンをつくることは、夏の暑さを和らげる効果がある他に、植物がCO2を吸収して気候変動を防止する緩和の効果もあります。お家や職場のベランダなどで試してみてはいかがでしょうか。
- 環境省 COOL CHOCE 「はじめようグリーンカーテン」
グリーンカーテンの気温上昇を抑える効果や、作り方、設置方法などを紹介しています。
デング熱対策
デング熱を媒介する蚊(ヒトスジシマカ)の分布域が国内でも拡大しています。近年、国内でのデング熱の感染例もありました。リスクについて知り、備えることが必要です。
- 政府広報オンライン「「デング熱」にご注意を!」
デング熱や、蚊に刺されないようにする対策、蚊を発生させない対策などについて紹介しています。
2. 豪雨災害などへの備え
豪雨・洪水・土砂災害などへの備え など
気候変動の進行に伴って、大雨の日数や短時間豪雨の発生回数が増加してきており、台風の強度が高まるという予測もあります。これまでに直面したことのない自然災害も起こりえると心得て備えることが大切です。 地域の災害リスクを確認して災害時の避難方法を事前に決めるなどの備えや、ご自宅で雨水タンクを設置するなどの減災の取組を、以下のウェブサイトなどを参考にしながら進めておきましょう。
- 国土交通省「ハザードマップポータル」
知りたい地域の洪水や土砂災害などのハザードマップや、市町村の作成したハザードマップを確認でき、災害リスクを知ることができます。 - 国土交通省 関東地方整備局「Webでマイタイムライン」
台風は、接近がある程度予想できます。接近の約3日前から、自分が取るべき標準的な防災行動を整理しまとめる「マイタイムライン」づくりも対策になります。このウェブサイトではマイタイムラインの基本的な考え方を知り、作成をすることができます。
地域のハザードマップなどの情報を用いて住民がマイタイムライン作成できるウェブサイトを都道府県や市区町村が設けている場合もありますので、調べてみましょう。 - 気象庁「大雨のときにどう逃げる」
台風・豪雨の時にとるべき避難行動について動画などを用いて詳しく紹介しています。 - 農新水産省「災害時に備えた食品ストックガイド」
大規模な災害や大雪などの際は、物流機能がストップし、食料品や日用品が一時的に手に入りにくくなる可能性があります。こちらの資料では家庭備蓄のコツを紹介しています。 - 横浜市「気候変動に適応したグリーンインフラの活用」
グリーンインフラとは、自然の機能を減災などさまざまな課題解決に活用するという考えです。大雨災害に対応するグリーンインフラの例や、ご自宅でできるグリーンインフラの活用として、宅内雨水浸透ますや雨水貯留タンクなどを紹介しています。
節水対策
気候変動が進行すると気候の極端現象の発生頻度が増し、地域や年によって渇水の発生も懸念されます。渇水時は家庭での節水にご協力ください。
- 国土交通省関東地方整備局「家庭での節水」
家庭でできる節水対策を確認できます。
こちらもチェック!
インフォグラフィック
7分野の代表的な項目の適応策について、「影響の要因⇒現在の状況と将来予測⇒適応策」の関係性を示し、更に適応策は一目で分かる様に体系的に整理しました。適応策への理解や各地域での検討にご活用下さい。
3. さらに適応を意識した暮らし
気候変動の変化をプラスの影響に変えていくこともまた、適応です。例えば、食べ物の産地や旬の時期が変化していくことによって、地域で新たな特産物などを生み出せる可能性などもあります。このような変化を理解し、上手に活用していく姿勢を持つことも大切です。