1. 影響調査に参加する(市民科学)

気候変動によって今後どんな影響がどの程度あるのか、最新の科学でも確実な予測をすることはできません。また、地域ごとに現れる影響が違ってくることも考えられます。
気候変動の影響に関する全国各地の長期的な情報や記録があれば、影響評価や適応策検討の参考とすることができます。中でも、生き物の分布の変化など機械での計測が難しいものもあり、地域にお住まいの皆さんから寄せられる目撃情報や身近に起こった変化などの情報がとても役に立ちます。
誰でも参加できる市民参加型の調査が各地で実施されていますので、ぜひ参加を検討ください。

自治体やNPOなどでの市民参加型調査

お住まいの自治体や気候変動適応センター、NPOなどでも生き物調査や、気候変動影響情報収集などを行っている場合があります。ご興味があれば探してみましょう。

  • 過去に実施された市民参加型の調査の例
    • 環境省東北地方環境事務所・東北地方の参加自治体:東北の自然とくらしウォッチャーズ(気候変動適応に関する市民参加型モニタリング調査)[1]
    • 長野県環境保全研究所:自宅でセミ調べ[2]
    • 環境省中部地方環境事務所・中部地方の参加自治体:生き物大移住計画の調査[3]
    • 京都府など:サクラ開花日などの市民参加型調査[4]

[1] 環境省東北地方環境事務所,「東北の自然とくらしウォッチャーズ」の実施について
[2]信州気候変動適応センター,自宅でセミ調べ_2020 簡易マニュアル
[3] 岐阜県,「気候変動探偵局~生き物大移住計画を調査せよ!~」
[4]京都府環境部地球温暖化対策課,気候変動に適応した魅力的な京都をつくる!

2. 適応に関する取り組みに参加する(市民参加)

国や多くの自治体が適応に関する計画を立てています。ただし、その計画に基づいて、実際に気候変動の影響を低減させるには、地域やご家庭、職場などでの、みなさん1人ひとりの協力が必要です。 地域では過去の災害経験を元に、影響を低減させるための知恵や経験を蓄積していることもあります。地域で予測される気候変動影響や、地域の状況に合った対策を知り、周りの人びとと協力しながら適応を進めていきましょう。

適応のセミナーやイベントなどへの参加

  • A-PLAT「イベント一覧」
    気候変動影響を知るセミナーや、地域への影響や適応策、自分たちにできることについて話しあったりするワークショップなどが各地で開催されています。ご関心のあるイベントに参加してみましょう。

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