日本各地の高温耐性米を食べ比べてみよう
-地球環境研究センター所内報告会のポスターセッションと同時に日本各地の高温耐性米(“気候変動”に適応性が向上したお米の品種)の試食会を実施しました-

開催日 2019年12月20日
開催地 茨城県/つくば市

12月20日(金)に国立環境研究所の所内報告会「令和元年度地球環境研究センター事業報告会」が開催されました。

気候変動適応センターはポスターセッションに参加し、設立1周年を迎えた気候変動適応センターの紹介や日本各地の高温耐性米(“気候変動”に適応性が向上したお米の品種)の展示・解説を行いました。お米の試食コーナーも併設し、炊き立てのお米を皆で味わいました。


ポスターセッションでは全国各地の高温耐性米のサンプルを展示しました。


炊きあがったお米の様子

今回食べ比べを行った4品種です(写真は3種)。

  • 埼玉県産「彩のきずな」埼玉県農林総合研究センター(2012年登録)(※)
  • 滋賀県産「水かがみ」滋賀県農業技術振興センター(2012年登録)
  • 佐賀県産「さがびより」佐賀県農業試験研究センター(2008年登録)
  • 長崎県産「なつほのか」鹿児島県農業開発総合センター(2015年登録)

(※)A-PLAT適応策データベース 高温耐性水稲品種「彩のきずな」の開発

カレーやご飯のお供と一緒にいざ試食!
開発された方の苦労などに思いを馳せつつ、品種ごとの違いを楽しみながら美味しくいただきました。

お米(水稲)ではすでに全国で品質低下などの高温による影響が確認されています。国の研究機関や自治体では、高温でも品質が落ちない品種の作出や、田植え時期や水・肥料管理の工夫など、お米づくりにおける様々な暑さ対策を検討しています。

(2020年1月16日掲載)

ページトップへ