「気候変動適応情報プラットフォーム(A-PLAT)」は、気候変動による悪影響をできるだけ抑制・回避し、また正の影響を活用した社会構築を目指す施策(気候変動適応策、以下「適応策」という)を進めるために参考となる情報を、分かりやすく発信するための情報基盤です。

国内拠点へのアンケート調査によるリスク把握

第一三共株式会社

業種:製造業
掲載日 2018年7月25日
適応分野 水資源・水環境/産業・経済

会社概要

第一三共株式会社のロゴ

第一三共グループは、「がんに強みを持つ先進的グローバル創薬企業」に向け、新薬メーカーとしてアンメットメディカルニーズの充足に努めていくとともに、医療サービス全体を視野に入れ、ワクチン・ジェネリック・OTC医薬品など、多様な医療ニーズに応える医薬品を提供している。

気候変動リスクに関する取組

第一三共グループでは、環境経営方針において「気候変動や水リスクなど、事業活動におよぼす影響への対応」を掲げ、気候変動・水リスクの把握および対策を推進している。

そうした取り組みにおいて、気候変動等によるリスク評価を本社サイドで把握している情報のみで行うのではなく、改めて現状認識や実態を把握するなど、現場の視点も考慮し評価することが有効と考え、国内拠点へのアンケート調査を行い、リスク認識を聞き出している。

このアンケートではCDP※における質問項目も参考として、気候変動・水リスクについてアンケート調査を行ったが、前者については「最高最低気温の変化」によるコストアップや機器の不具合に伴う生産への影響と、「熱帯性低気圧の変化」による生産や原材料調達への影響を懸念する声が多いことが把握できた。

※CDP
気候変動や温室効果ガス排出量、および水に関する機会とリスクの評価のために、都市や民間事業者の環境情報を測定、開示および管理共有して、これらの知見を政策決定やビジネス・投資などの場に提供する活動を行う国際的なNPO団体。

気候変動・水リスクアンケート
気候変動水リスクアンケート調査結果の表